ドイツの楽譜出版社ベーレンライターによるワークショップの通訳をします!
クラシック、ちょっと覗いてみたい方
12/5(木) 19:00からヤマハ銀座スタジオで、独クラシック楽譜出版社の編集者によるワークショップ通訳をさせていただくことになりました。
クラシック音楽の楽譜に「原典版」という種類がありまして。
世界中の図書館や個人所蔵の資料から手がかりを探して見つけて、作曲家本人が「この状態が完成形!」と言った姿を再現する… という、探偵みたいな編集方法の楽譜です。
私は勝手に「クラシック楽譜の最新アップデート版」と呼んでいます(笑)
昔は銅板印刷だから、数か所間違えたぐらいじゃ作りなおさず出版しちゃうし(=誤植リスク高)。
楽譜が出版された後、コンサートに向けたリハーサルの途中で出音を聞きながら、作曲家はどんどん曲を書き換えちゃうし(=オケ用パート譜に大事な情報が載っていることも)。
当時の演奏トレンドや楽器の違い(=同じ記号でも今とは指示が違ったり)… それはもう、舞台裏を知れば知るほど面白くて。
そんな原典版で有名なドイツの出版社Bärenreiter(ベーレンライター)のピアノ版編集者が、実際の編集秘話をやさしく、ていねいに。紹介してくれるワークショップです。
当時のピアノ(古楽器)のプロ演奏家もドイツから来てくれるので、楽譜から立ちのぼる音を聴きながら「ほぉぉぉ!」と目からウロコを落としていただけたら、いいのになあ。と思っています。
一緒にクラシック、ちょっと覗いてみませんか?
話す内容は音大レベルの濃さなのに、最初の一歩としても最高という(笑) エンターテイメント要素多めのワークショップになりそうです。
チケット絶賛発売中だそうなので、年末の第九練習のスキマ時間を活かして(笑)
ベートーヴェンの後期ピアノ曲の繊細な美しさを!味わいにお越しくださいね。
ワークショップイベントご紹介
来年2020年には生誕250年を迎えるベートーヴェン。楽聖のピアノ作品についての、ドイツの楽譜出版社ベーレンライターによるワークショップが開催されます!
作曲家本人の意図をもっとも忠実に再現した楽譜「原典版」は、ベートーヴェンが亡くなった現代ではどのようにして作られるのでしょうか?
自筆譜や演奏記録などの資料をひとつずつ解析し、ベートーヴェンの考えていた音楽そのものの魅力をこの時代に蘇らせる過程は、まさに「音楽の考古学」。
歴史と信頼あるベーレンライター社が、新しく原典版を制作するためにどのようなプロセスを経て問題を乗り越えてきたか。原典版編集者とピアニストによる解説は、歴史的な背景、たくさんの資料との向き合い方など、楽譜を読んでいるだけではわからない貴重な内容ばかりです。
そして、このワークショップ、中島小百合が通訳を務めることになりました。クラシック以外の音楽を好まれる方でも楽しめる内容になっていますので、ぜひご来場ください!
ヤマハ輸入楽譜 原典版講座Vol.3
独ベーレンライター社レクチャー&コンサート ~2020年ベートーヴェン250年~
https://www.yamahaginza.com/studio/event/004140/