【2/16(水)19:00〜】ベーレンライターのオンラインセミナーを通訳します!
【2/16(水)19:00〜】ドイツのクラシック楽譜出版社baerenreiter(ベーレンライター)のオンラインセミナーを通訳します!
ベートーヴェン、バッハ、モーツァルトの合唱3作品について、音楽学の研究者たちが発見した最新の資料をご紹介します。
お申し込みはコチラから↓
https://choruscompany.com/seminar/220216panamusica35/
(パナムジカ 35 ベーレン で検索してみてください)
今回は合唱楽譜の専門店パナムジカさん主催!ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス、J.S.バッハ:ロ短調ミサ曲、モーツァルト:レクイエムの宗教作品3つをテーマに、原典版と呼ばれる楽譜校訂の舞台裏をご案内します。
クラシック音楽の素養のない私は、2012年から通訳のお声がけを頂くたび… 吐き気がするほど予習します(笑) そんなイチ通訳の私ですが、毎回さまざまなクラシック名曲の原典版校訂プロセスをのぞき見ながら思うのは「正しいこと」と「今まで知っていたこと」が違った時、私はどちらを選ぶだろう?という問いです。
ずっと聴き慣れた作品があって。
でも、慣れ親しんだその曲は実は、作曲家が当初思い描いていた姿とは全く違うものだったと知った時。
私の知らないその曲の新しい姿と、私はどんな気持ちで向き合えるのだろう。という問いです。
そこに正解はなくて。その演奏家の方が良いと思う音を聞き手に届けることが、その方の音楽なのだと思うので。
でも日本人のわたしには「たとえコレが正しいのだと言われても、今までずうっとそうだと信じてきた何かを急に変えようとするにはけっこう勇気がいる」という感覚があります。
だからこそ、前書きで当時の楽譜や演奏のしきたり(何も書いてなかったらこう演奏する、というお作法的なもの)や全資料の相関図や、作曲家の嫁が借金をちょっとでも減らそうと未完作品を力づくで誰かに完成させたなんていう大変人間くさい事情などを、全部読み物として楽譜の前後に添えてくれている(楽譜には演奏に必要な情報しか書かれていない)ベーレンライターの楽譜に誠意を感じます。
それぐらい事情を知って初めて、それならこっちの新しい発見を自分のものにしたい。と、やっとこ思えそうな気がします。
そんなことを考えさせられるウェビナーです。水曜夜のエクストリーム楽譜トーク(笑) ぜひ聴きにいらしてくださいね。お越しをお待ちしております^^