2020-04-13

はちみつゾンビの呼吸(2)

(この記事は、「はちみつゾンビの呼吸(1)」の続編です)

「ウ」の唇でため息を

ため息に慣れてきたら、吐くときに唇をすぼめてみましょうか。
頬がリスのようにぷうっと膨らまないように気をつけながら、今まで「ぶへえ」とか「ふごぉ」などと吐いてた息の強さと勢いを整えます。

唇を「ウ」の形にして、息を続けます。

唇は突き出さなくて大丈夫、ストローをくわえて息をしているようなイメージでゆっくり吐きます。

余談ですが「ウ」と「w」は違います。「Would you?」は「うっじゅー?」ではないんです。あとで説明しますが、この違い、英語を母国語として話す人にはちゃんと聞こえますので要注意です。

トレーニングは長期戦。1日10分を続けよう

さて、ため息は止まっていませんか?

ため息を続けるのが苦しくなってきた人はいったん中断して、息を整えましょう。
ちょっと張り切りすぎましたね。今はトレーニングを始める前のウォームアップの前段階ですから、いつも通り吸ったり吐いたりしているだけで大丈夫です。

あなただけの声と言葉をを見つけて磨くトレーニングは長期戦、1日8時間を3日続けて燃え尽きるぐらいなら、1日10分を24日続けるほうが効果が出ます。

新しいことを始めたとき、それを習慣として自然に毎日のスケジュールに組み込めるようになるには3週間(21日)かかるという話もありますし。やみくもに身体をいじる前に、私たちの「いま」の状態と向き合う時間を楽しみましょう。

身体に酸素を行き渡らせると頭がすっきりして、気分がよくなります。
逆にストレスがかかると呼吸もどんどん浅くなりますから、ストレスレベルを示すサインのひとつとして、 呼吸の観察を続けましょう。
どうしても苦しくなってしまう場合は口にストローをくわえて、しばらくそのまま呼吸します。

同じ量の息を同じ勢いで吸い続け、吐き続ける

息の量や勢いは、吸い始めと吸い終わりではまったく違います。
たいていの場合、 吸い始めは息の量も多く勢いも強いものの、吸い終わりに近づくにつれて量が減り、勢いが弱まっていきます。

吐くときも同じで、吐き始めは量も多いし勢いもあるけれど、吐き終わる頃には息の量がずいぶん減って、 勢いも弱まる。
つねに同じ量の息を同じ勢いで吸い続け、吐き続けるためには、練習が必要なんです。

「ウ」の唇でため息をつくことで、空気の量と勢いをつねに均等に保つことに慣れましょう。
「最初吸いすぎない/吐きすぎない、最後まで同じ強さで吸う/吐く」ことだけ頭に置きながら、「ウ」の唇でため息を続けます。

もうちょっと!続きます!
続編「はちみつゾンビの呼吸(3)」はこちらをクリック!

 

 

※このコラムは、木村小百合監修「英語はリズムが9割」から引用しました。

関連記事
error: Content is protected !!