2019-06-11

Office Hour 第7回レポート！ご参加ありがとうございました！

質問がひとつの線で結ばれる！Office Hourのミラクル！

こんにちは！えいご発音さいごの砦、中島小百合です。
先週末の6月1日(土) 13:00～14:00にて、毎月恒例となりました音庵 Office Hour 第7回を開催しました。

毎回参加者の皆さんからご質問をいただき、それにお答えする形でお送りしている音庵Office Hour。

不思議なことに毎回、お話をしているうちに…　質問どうしがひとつの線で結ばれて！全員で新しい気付きを共有できるという、たいへん面白い現象が起きます(笑)

リピートご参加いただいている方からも「次回の質問を探そうとアンテナを張っていると、英語や発音への興味が深まる」なんてお声もいただき。嬉しい限りです。

ご質問は英語発音、歌（発声・スキャット）、英語学習全般という、たいへんバランスのよいメニューになりました。

参加者の皆さん、裏で打ち合わせされたのでしょうか？(笑)
内容的にも鋭いものばかりです。

いただいた質問がこちら！

ざざっとまとめてみました！

[Ә]の音は「ゼロ母音」と呼んだりして、毎朝YouTubeで配信中の英語発音チューニング体操でもお話しているので…　皆さん徐々に親しみをお持ちいただいているかもしれません。

ただ「family」「original」のような単語にまで [Ә] が潜んでいることや、文章そのものに [Ә] が混じるルールがあることはあまり知られていませんね。

アメリカ英語母音の「息の当たる位置」というのは、子音でいうところの「調音点」という考え方ですね。

母音は通常、舌の位置の違いで発音を作っていくのですが… 日本語の「あいうえお」の舌の位置を改めて確認したり（←普段は無意識に動かしているので、意外と分からないんです笑）、そのうえでアメリカ英語の５つのあいまい母音（ə ɪ ʊ æ ɔ ）がどこにあるかを皆さんに感じていただきました。

こんな発音記号ばかり見たってピンと来づらいのですが、実際に音を出してみると… 想像以上にすんなり腹落ちするのが「英語は体育」発音の面白いところです。

前の音の影響を受けて、うしろに続く発音や口の形が変わる音としてご紹介したのは「T」の音。①普通のT、②ダとラの間で発音するT、③消えちゃうT、④NになっちゃうT、⑤CHになっちゃうT、という(笑)
５つのルールで遊んでみました。

Da da da, Tu tu tu, Last straw という発音については「リラックスした舌の動きと、強い息のバランス」というアプローチで斬り込んでみました。

難しい発音（だと感じる音）は、一生懸命出そうとすればするほど身体がりきんで… 狙いの音から余計に離れてしまうジレンマがあります。

こちらの質問に関しては、音楽の力を借りて(笑) エクササイズを作り、ご紹介しました。

最後のリエゾンとリンキングの話も、大事な割にはあまり語られない(笑) 裏トピックですよね。

アメリカ英語リスニングの「聞きドコロ」について少しお話すると同時に、「リスニングで聞き取りたい音は、自分で発音できるようになってしまえば必ず聞こえるようになる」という禅問答のような仮説について、お話をさせていただきました。

こうやって文字にしてみると、なんだか難しそうな話をしているように見えてしまうのが勿体ないくらい、現場は不真面目です(笑)

ゲラゲラと笑いながら、どさくさに紛れてマニアックなトピックを消化していただく作戦です。

次回の Office Hourは、7/7(日) 13:00-14:00を予定しております。ぜひぜひ皆さま、奮ってご参加くださいませ。