はちみつゾンビの呼吸(3)
(この記事は、「はちみつゾンビの呼吸(2)」の続編です)
ただの息から話す息へ
「まだやるの!?」と思ってますか??ええ、ため息を続けますよ。私がお願いしなくたって呼吸はするでしょうから(笑)
もう少しお付き合いください。
細かいことは考えず、自分の胴体全体を風船のようにふわああ・・・と膨らませて息を吸い、首が妙な動きをしないように気をつけながら「ウ」の唇で吐きます。
集中力も呼吸と同じで、最初はどんな細かいことでも見逃さずに吸ったり吐いたりできても、5分もしないうちにだらけてきます。
クラシックやJazzのように楽器だけで15分以上演奏が続く音楽もありますが、メジャーレーベルからリリースされている歌モノ作品は、ジャンルを問わず3~5分に収まるサイズがほとんどです。
3~5分という長さになったのは、SPと呼ばれる1950年以前のレコード版 (12インチ78回転)で録音できるのが最長約4分半だったからという説が有力ですが、相手が興味を持っていないものに耳を向けさせるのは3分が限界でしょう。
ということで、はい、いったん休憩します。ため息おやすみー。
妖怪「呼吸わすれ」
歌でも文字でもそうですが、感情が文字や声に乗ってくればくるほど、呼吸はおろそかになりやすいです。
歌っているときはさすがに忘れませんが、しゃべったり書いたりしているときにはたまに出てきますね、この妖怪「呼吸わすれ」。
考え事をしながらでは、なかなか自由に身体を動かすことができません。あなたの呼吸はどうでしたか?
進化するためには優先順位を
今の自分のしゃべり方から進化するためには何が必要で、何が必要でないかという優先順位をきちんとつけるために、自分の声を誰かに見て(聞いて)もらうのも悪くないです。
虫歯が痛くなったら歯医者さんに行き、眉を整えるときには鏡を見るように、自分ひとりでは手が届かないところも意外と多いものです。
英語発音を磨くときに頼りなるのは、鏡、録音機器、メトロノームの三種の神器ですが、 インストラクターと練習をすることもお勧めします。
録音機器は自分の声が自分の伸ばしたい方向に伸びているかを確認するための「声の鏡」。
インストラクターはあなたの声と身体の動かし方の関係を分析してうまくいかないポイントの原因をつきとめ、あなたの目的とスタミナに合わせた練習メニューを組むことで成長のスピードを上げるための強い味方です。
あれ、ゾンビは!?
最終章(4)でとうとう出現します!Stay Tuned!
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※このコラムは、木村小百合監修「英語はリズムが9割」から引用しました。