2021-04-20

英語学習はどうして「発音とリズム」から?

どうして発音か、どうしてリズムか

「英語は好きなはずなのに、いざとなるとしゃべれなくなる…」
「TOEICのスコアは高いのに、通じる英語が話せない…」
「自分の才能やスキルで世界に挑戦したいのに、言葉の壁が越えられない…」

こまば音庵では、このような悩みを抱える方に、発音から始める英語学習法を提案します。

どうして発音か、どうしてリズムか。説明しましょう。

私たちはどれだけの英単語を知っているでしょうか。
私たちのほとんどが、中学で3年、高校で3年、あわせて6年間にわたって英語を勉強します。
大学を卒業した方なら、6年プラス4年で10年間。試験や受験のたびに多くの単語を覚え、長文を読みます。
2011年4月からは、小学校5年・6年生の授業でも「外国語活動」が必修化されました。

2008年7月に文部科学省が刊行した中学校学習指導要領解説の外国語編によると、中学校では1200語の単語を学ぶそうです。

2014年6月現在、amazon.co.jpで「高校受験 英単語」というキーワードの検索結果に表示された10冊の単語帳の収録語数を平均すると1466.5語でした。
高校受験生は1500語を目指して勉強をする、ということですね。

2009年12月に同じく文部科学省が刊行した「高等学校学習指導要領解説外国語編・英語編」によれば、高校では1800語の単語を学ぶそうです。

上と同じ方法でamazon.co.jp の「大学受験 英単語」での検索結果から、医療系専門用語の単語集を除いた10冊の収録単語数平均をとったところ1743語になりました。
大学受験生は1800語程度の語彙力を目標に勉強しています。

つまり、私たちは中学校と高校で3000語学び、高校受験と大学受験をした人はちょっと多めの3300語を学んだということです。

中間をとって3150語にしておきましょうか。つまり私たちの頭には、3150語の単語が少なくとも一度は収納された、ということです。それなのに、いざとなると英語が出てこないのは、なぜでしょう?

「分かる」と「使える」の違い

ふたつの大きな原因があります。
ひとつは「理解語彙」「使用語彙」の違い。ひとことに語彙(vocabulary)といっても、そこにはふたつの種類があるんです。

まずはひとつめ。読んだり、聞いたりしたときに「分かる(理解できる)」単語の集まりのことを理解語彙といい、私たちが覚えてきた3150の英単語は今ここに入っています。

いっぽう、ふたつめとして、実際にコミュニケーションをとるときに自分が使うことのできる単語の集まりを使用語彙といいます。

文章や会話に出てきたら読めるけれど、書けない漢字ってありますよね?「語彙」という漢字がよい例です。

見たり聞いたりして分かる単語(理解語彙)を実際に使える状態(使用語彙)にまで持っていくためには、漢字の書き取りをするように、とにかく単語を口に出して発音するというプロセスが重要になります。

アメリカ人の6歳児の使用語彙は約2600語と言われています。
6歳というと小学校1年生ですから、日常会話は完壁です。
つまり学生時代に覚えた単語が自由に使えるようになれば、英語でストレスなく日常会話ができてしまうわけです。

声に出してアメリカ英語発音の音読を繰り返すことで「知っている単語」を 「使える単語」に磨き上げ、伝えたいことをよりスムーズに相手に届けるスキルを学びます。

「照れ」と「戸惑い」

いざとなると英語が出ない、もうひとつの原因。それは「照れ」です。

英語の発音には「th」「r」「v」など、日本語では使わない音が多く出てきます。
子音22個、母音6個の合計28種類のうち、約半分は日本語に存在しないものです。
慣れない言葉の発音をするのは、最初は気恥ずかしいものです。

正解の分からない答えをみんなの前で発表させられるような不安を持つでしょう。
本当に合っているのかも分からないまま、変な(=普段とは違う)口の形や舌づかいで声を出すのは勇気の要ることです。

英語のリズムの数え方や、ひとつひとつの発音記号の読み方をていねいに見ていくことで、
「この発音でいいんだ」「こうやって口を動かせば、ちゃんと伝わるんだ」
という 自信が育ち、思ったことが即座に口をついて出てくる「英語の瞬発力」が身につきます。

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