英会話でテンパったら思い出す、3つの「ダウン」
英語は好きなのに、読み書きはできるのに、テンパっちゃって喋れない… のトラウマ解消法
こんにちは。
アメリカ英語発音トレーナーの
木村小百合です。
日本に来る外国人は、10年前の3.7倍!
最近、街でもお店でも外国人を見かけることがずいぶん多くなりました。日本政府観光局(JNTO)によると、2017年1月に日本を訪れた外国人は約230万人*1! 230万人というと日本で3番目に大きい名古屋市の人口*2と同じくらいです。10年前の来日者は約62万人*3ですから、この10年で約3.7倍!街じゅうで外国語が聞こえてくるのも納得です。
急な英語は、やっぱりテンパる
それにしても不意に英語で話しかけられるとテンパりますよね~。電話や会議やプレゼンでバイリンガルだって分かっていれば心の準備もできますが、考え事をしながら歩いていたり、日本語の読書や書き物をしている最中、急に英語で話しかけられると結構びっくりします。
だって、日本人ですから(笑)
急な英会話をスムーズに進める「3つのダウン」
突然の街角英会話は「メンタルが命」。その時に「語彙が!」「文法が!」と思ったところで、その場はしのげません。そんな時に効果的なのが「3つのダウン」。急な英語にアワアワしたり、テンパって頭が真っ白になるのを防いでくれるリマインダーです。
それは…
- Calm down
- Break it down
- Slow down
の3つです。
3つのダウン(その1):Calm down
まずは「Calm down」、落ち着きを取り戻しましょう。とはいえ、テンパっている自分に「落ち着け!落ち着け!」と言っても効果はありません。
ここでは、「ゆっくり1回深呼吸」をしてみます。
エリートビジネスマンやGoogle社員が実践しているストレス対処法として最近話題のマインドフルネスでも、呼吸が心に与える影響に注目していますね。それでは、声をかけてきた相手のほうを向いてゆっくり、静かに深呼吸をしましょう。大きく深呼吸しすぎるとため息をついているように見られちゃうので、そこだけは気をつけて!
3つのダウン(その2):Break it down
次に「Break it down」。
分かりやすく、かみ砕いて説明するという意味の他に、ヒップホップなどのダンスや音楽では「ガーンと行っちゃって!」という掛け声や動詞としても使われます。
声を掛けてきた相手はあなたに何か聞きたいことがあるのでしょう。深呼吸を続けながら相手の話をよく聞いたら、何から伝えればいちばん分かりやすく相手に情報が届くかを考えます。
ポイントは「6歳児が理解できるぐらいのシンプルな言葉で考える」こと。
6歳児というと小学1年生です。あなたがいつも使う日本語で考えた単語や文章は、難しすぎて英語に翻訳できません。「乗り換え」という英単語を探す前に「チェンジ」というカタカナを思い出せる脳を作るのが、伝わる英語のコツです。さあ、小学1年生に話す気持ちでガーンと行っちゃいましょう!
3つのダウン(その3):Slow down
急に英語で話しかけられて、パニックボタンを押しそうになる自分とうまく付き合いながら、2つのダウンを達成したあなた。さあ、ゴールはもうすぐです。とはいえ、いつもと違う状況は緊張を生み出します。とくに英会話が苦手な人は話し始めるまでに時間がかかってしまうと、「うわあ、早く喋らなくちゃ…」と、緊張してどんどん焦ってしまいます。
そんな時には逆に「Slow down」、自分が気持ちよく喋れるスピードまで、速度を落としてみましょう。速く喋るとミスは増えるし発音も聞き取りづらくなり、余計に自分が焦ってしまいます。相手を待たせないように… という日本人的な気遣いはひとまず、脇に置いて(笑)、
相手の知りたいことを、きちんと伝えられるように、ゆっくりと、話しましょう。大丈夫、相手はちゃんと待ってくれます。
備えあれば、憂いなし
英会話でテンパった時に思い出す3つの「ダウン」、いかがでしたか? 避難訓練のときの「おかし」のように、普段から覚えておくといざという時に役に立ちます。深呼吸して、シンプルに、ゆっくりと。せっかくですから、相手との出会いを楽しみましょう。
それでは、楽しい1日を!
*1 2017年訪日外客数は、推計2,295,700人。日本政府観光局(JNTO) 2017年 訪日外客数(総数)より引用
*2 名古屋市の推計人口は、総数2,306,901人(平成29年2月1日現在)。名古屋市ウェブサイト(city.nagoya.jp/)より引用
*3 2007年訪日外客数は、617,885人。日本政府観光局(JNTO) 2017年